FMC Advent Calendar 2023 (2)

この記事はFMC Advent Calendar 2023の13日目の記事です。

昨日の記事はうぃるうぃるさんの「もちろんRoux」でした。明日の記事は凛さんの「(2)(3)」です。

 

今回は(2)のスクランブルを解きます。先週は散々でしたが今回は果たしてどうなるでしょうか。

(2) R' U' F D2 F' B R2 U B2 R2 F' R' D2 L F2 D2 F2 D2 R' L2 U2 D2 F' R' U' F

 

EO

3手以下のEOがあったらDRを探索することにしています。今回は3手EOが2個見つかりました。

U' R2 D*

D' F2 U*

どちらもノーマル方向のUD軸のEOです。

RZP

ここから、まずは1手のRZPを探します。

 

U' R2 D' // EO (3/3) → F* // DR-2e3c (1/4)

U' R2 D* // EO (3/3) → (R*) // DR-2e3c (1/4)

D' F2 U* // EO (3/3) → (R*) // DR-2e3c (1/4)

DR

これだけRZPが見つかったので、DRを探索します。

最初に一番上の、ノーマル方向を見ます。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

R F2 L' U2 R L' F R F* // DR (9/13)

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F' // DR-2e3c (1/4)

R' D2 L' R F2 R2 B' R B* // DR (9/13)

 

こんな感じのDRが見つかったのですが、13手とかなり微妙です。次にインバース方向を探しました。すると、既にF2L桂馬飛びの形になっているコーナーとエッジのペアを見つけました。DR-2e3cでこれは期待できます。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B*) // DR (6/10)

 

10手見つけました。この時点で残り時間は30分ちょっとだったと思います。他にも見つけたRZPはありましたが、良い感じのが見つかったのでここで探索を終えることにします。

 スケルトン作り

ここからは"勘"でコーナーが揃えられるかやってみます(この試技をやったのが綾瀬FMC大会の数日前なのですが、HTR subsetやHyper-Parity等はもっと長いスパンで取り組むことにしたので今回はとりあえずノリでやってます)。

コーナーを揃えるのは難しそうだったので、直感的なブロックビルディングをすることにしました(ちなみにこれをやるとパリティを引く可能性もあり、おすすめはできません)。DRの最後の1手をB'にし、ノーマル方向にスイッチすると、2手で赤の2x3ブロックができたのでこれを利用します。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' U2 L D2 R2 U2 L' U2 L // 3e3E (9/19)

 

2手で赤の2x3ブロックを作ると、残りの赤のパーツが比較的簡単に揃う形になったので揃えると、コーナーが揃ってくれました。

インサート

まずは3eをインサートします。こちらは知ってるエッジコミュテーターがそのまま使える場所が1箇所しかありませんでした。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' * U2 L D2 R2 U2 L' U2 L // 3e3E (9/19)

 

* = L' F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 // 3E (8-1/26)

 

キャンセルも1手であまりうれしくないのですが、仕方ありません。ここからスライスインサートを行うことにしたのですが、手数が増えないインサートが見つからず、最後の部分をほぼ詰めキューブのような形で解決することになってしまいました。

最終的な回答

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' * U2 L D2 R2 U2 L' # U2 L ## // 3e3E (9/19)

 

* = L' F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 // 3E (8-1/26)

# = M  ## = M' // Finish (4-2/28)

 

Final Solution

U' R2 D' F L2 F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 U2 L D2 R2 U2 R L2 B2 R' L2 B R B F2 R2 L2 (28moves)

 

なんだかんだで28手と悪くない結果でした。

26手にできた

Insertion Finderにかけると、手数が増えないスライスインサートがありました。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' * U2 L ## D2 R2 U2 L' U2 L ### // 3e3E (9/19)

 

* = L' # F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 // 3E (8-1/26)

# = M2  ## = M  ### = M // Finish (6-6/26)

 

Final Solution

U' R2 D' F R2 B2 D2 F2 R' F2 D2 B2 D2 R B2 R2 F2 L' F2 R B R B F2 R2 L2 (26moves)

 

これは見つけたかったですね。現状理論的に考えている部分は少なく、とりあえず試してみるぐらいのことしかできていないので、もう少し考えられるようにしたいです。