新しい2Look CMLLの方法

こんにちは、今回は新しい2Look CMLLの方法を思いついたので紹介しようと思います。両手ではほとんど従来のものとほとんど変わらないですが、片手ではおそらく速いと思います。当たり前ですが1Lookよりは遅いです。

従来の2Look CMLL

COを揃える

従来の2Look CMLLはまず始めにコーナーの向きを揃えます。一応以下に手順の例を示します。

H Case: R U2 R' U' R U R' U' R U' R'

Pi Case: R U2 R2 U' R2 U' R2 U2 R

U Case: F R U R' U' F'

T Case: R U R' U' R' F R F'

L Case: F R' F' R U R U' R'

S Case: R U R' U R U2 R'

AS Case: R U2 R' U' R U' R'

CPを揃える

コーナーの向きを揃えたら、次にコーナーの位置を合わせます。

隣接交換: R U R' F' R U R' U' R' F R2 U' R' (OH用: R' U2 R U R' U2 L U' R U L'など)

対角交換: F R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R F'

つまり、CO→CPの順で揃えるのが従来の2Look CMLLです。この2Look CMLL、CFOPに親しんできた人にとってはおなじみの手順しかなく、判断も簡単なのですが、コーナーの位置合わせが少々厄介です。特に対角交換は1Look CMLLでも一番のBad Caseです。

新しい2Look CMLL

以後新CMLLと呼びます。新CMLLではCP→COの順で揃えます。

CPを揃える

  • 隣接交換の場合

隣接交換の場合はまず交換するべきコーナー2つを右に持ってきます。つまり、コーナーをねじって向きを合わせた時にヘッドライトができる面を左に持っていきます。そして、次の手順を回します。

L U' R' U L' U' R

  • 対角交換の場合

対角交換の場合はどの開始面からでも良いので、次の手順を回します。

F R U R' U' F'

従来の方法のU CaseのCO手順です。

COを揃える

最後にCOを揃えますが、CPが合っている場合はRUgenで揃えられます。逆にRUgenの手順でCPは崩れません。手順の例を示しておきます。

H Case: R U2 R' U' R U R' U' R U' R'

Pi Case: R U2 R2 U' R2 U' R2 U2 R

U Case: R' U' R U' R' U2 R2 U R' U R U2 R'

T Case: R U2 R' U' R U' R2 U2 R U R' U R

L Case: R U2 R' U' R U R' U' R U R' U' R U' R'

S Case: R U R' U R U2 R'

AS Case: R U2 R' U' R U' R'

判断方法

さて、ここでネックになるのがCPの判断方法です。大きく分けて2通りの判断方法が考えられます。

頭の中でコーナーをねじる/位置関係を考える

この方法が一番覚えることが少なくて済みます。頭の中でコーナーをねじって、ヘッドライトがあるか確認します。あるいは頭の中でコーナーの位置関係を考えます。しかし、この方法は頭の中で考えるのに時間がかかってしまうので、おすすめはしません。

各ケースについて開始面を覚える

1 Look CMLLでは、基準となるステッカーの色の関係から判断をします。判断をこれと同じ方法で、各ケースについてどこの隣接交換なのか、対角交換なのかを覚えます。

T Caseを例に挙げます。T Caseには配色関係が6種類あります。

T Caseの場合、自分は水色で囲った4つのステッカーで判断しています。例えば、手前2つが同色、奥2つも同色であればRowsです。これは無交換、つまりCPがすでに揃っています。左2つが同色、右2つが対色であれば、Left Barつまり左2つの交換なのでU2してからL U' R' U L' U' Rを回します。

闇雲に覚えても良いですが、一応工夫して覚えやすくすることもできます。まず、無交換のケースの配色を覚えておきます。無交換のケースからの変化から、隣接交換を導き出すことができます。T Caseを例にあげましょう。Tの無交換は手前2つが同色で、奥2つも同色、手前と奥の色が対色の関係です。TのLeft Barの場合、右手前と右奥のステッカーが対色関係であることは、無交換の場合と一緒です。即ち、右2つのコーナーの位置関係は正しく、左2つの隣接交換であることが分かります。

有用性

最後に、この解法をやる価値があるかについて話そうと思います。両手では、ほとんど変わらないと思います。両手ではJパームやYパームも回しやすく、COがRUgenであることのうまみもそこまでありません。

片手では有用だと思います。片手ではCOが合っている場合の隣接交換や対角交換は回しにくく、これを回避できるのは大きいです。また、COはRUgenなので片手でも速く回せます。

しかし、従来の方法よりも判断が難しく、ここまでするなら1Look CMLLをやっても労力がそこまで変わらないのではという気はします。一方で1 Look CMLLの判断を身に着けるという意味では、良い橋渡しにもなり得るかもしれません。CMLLをまだ覚えていない方は、よければこの方法を採用してみて、使用感を聞かせて頂けると助かります。