はじめに
既出かもしれませんがBLDの新テクニックを考案しました。このテクニックは上級者が使うフローティングというテクニックが使えることを前提としたものですが、僕自身は通常の3styleすらまだ使いこなせていない初心者です。当然このテクニックも使えないので、検証ができていません。他力本願ではありますが、上級者の皆さん、ぜひ試してみて感想などをお聞かせください。お願いします。
Odd Floatingとは
フローティングについては、Sakakiさんの記事で分かりやすく説明されているので、気になる方はこちらもご覧ください。通常のフローティングが使用できるのは、
- それまでに分析した文字列が偶数文字である
- それまでの分析のバッファと同じ向きでループが終了した
(Sakakiさんの記事より引用)ときです。少し条件が厳しいですね。ここで前者の条件が満たされないとき、つまりループが奇数文字で終わった時にフローティングをするというのがOdd Floatingになります。
(ここでOdd Floatingの名前の由来について少し説明したいと思います。ここでのOddは2つ意味を含んでいます。1つ目は通常のフローティングとは違う「奇妙な」フローティングという意味です。2つ目は「奇数」文字目で終わった時に使えるフローティングという意味です。なかなか良いネーミングじゃありませんか?)
Odd Floatingのやり方
Scramble: U2 L2 B2 R2 U F2 U2 F2 U' R2 B2 U' R' B' D' R2 U F' U2 F2 R' U'
UFから分析をすると、
LF FR DF
奇数文字目でループが終了しました。ここからは例えばUBバッファで分析をします。
DB UR LB
これで分析は終了です。ではどのようにフローティングを使えば良いでしょうか。1つ目のループの最後はDFで、2つ目のループの最初はDBです。つまり、UF<->DF、UB<->DBという2e2e手順を回せば良いことになります。それでは実行します。
[E, R U' R'] // UF-LF-FR
M' U2 M2 U2 M' // UF-DF,UB-DB
[U, R E' R'] // UB UR LB
となります。
必要な手順数
フローティング手順が使えるのは前提として、いくつの2e2e手順、2c2c手順が必要でしょうか。バッファを1つ増やす場合、エッジでは2e2e手順が20×18=360手順、コーナーでは2c2c手順が18×15=270手順あります。フローティング手順と同じくバッファを増やしていくごとに新たに覚える手順の数は少なくなっていきます。
実用性
冒頭にも書いたとおり、上級者の皆さんの意見をお聞きしたいです。ですが、いくつか考えられるメリット・デメリットを書いておきたいと思います。
メリット
- 実行する手順が1個少ない(通常のフローティングと同様)
- 記憶量が減る(通常のフローティングと同様)
デメリット
- 記憶・実行が通常のフローティングにも増してより複雑になる
- 覚えるべき手順が多い。3style手順ならコミュテーターという理屈で理解できるものがほとんどだが、2e2e手順や2c2c手順は丸暗記するべき手順も多いのでかなり大変
- 2e2e手順や2c2c手順の中には長い手順もあり、フローティングを使わない場合とあまり変わらない、あるいは遅くなる場合がある(かもしれない)
最後に
ということでBLDの新テクニック(?)を考えてみました。実用的かどうかは分かりませんが、試してみる価値はあると思います。僕も3styleを習得したら試してみたいと思います。あと2e2e手順と2c2c手順は絶賛作成中です。気長にお待ちください。
数年後世界のトップBLDerたちが当たり前のようにOdd Floatingを使っているなんていう時代が来ればいいなと思ってます...w(そのためには英語で解説コンテンツを作らなければ)