FDバッファのすすめ

BLDを始めるとき、エッジはM2法を学ぶ方が多いと思います。M2法のバッファはほとんどのサイトでDFで解説されており、ほとんどの方はDFバッファで始めたと思います。これはM2法の考案者であるStefan Pochmannが解法を考案した際にDFバッファで考えたというだけであり、特別な理由は特にありません。そして近年のBLD解法の進化の結果、DFバッファではなくFDバッファで始めるのが良かろうと思います。また、今DFバッファを使っている方も、FDバッファに移行しておいた方が良いのではないかと思います。自分もDFバッファからFDバッファに移行しました。今回はFDバッファのメリットについて説明します。

3BLD 3styleのバッファ

3BLDの3styleで最適とされているバッファはUF/UFRです。UFバッファに移行する際、M法を経由するのがおすすめです。M法についてはうえしゅうさんの記事をご覧ください。

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このときDFバッファのM2法とUFバッファのM法ではセットアップが今までと反対側のステッカーのものを回さなければならなくなります。FDバッファだと、UFバッファのM法と同じ感覚でセットアップできます。

多分割BLDのウィングエッジ

詳細は省きますが、多分割BLDのウィングエッジでは画像のように、1つのパーツの片方のみにナンバリングがされます。

4BLDを最初に学ぶとき、r2法で始める方が多いと思います。DFバッファのM2法を使っている方はDFrバッファになると思います。しかし、近年最適とされているUFrバッファとDFrバッファではナンバリングされる側のステッカーが変わってしまうので、分析の感覚が大きく変わってしまいます。バッファ移行と同時に感覚まで変わってしまうと大変なので、先にFDrバッファで分析の感覚に慣れることが重要だと思います。

FUバッファとの比較

これまでの問題を解決する方法の1つとしてUFバッファではなくFUバッファに移行するという手もあります。自分も最初はFUバッファへの移行を試みましたが、エッジ3styleの手順がFUバッファではなかなかピンと来なかったので、UFバッファにすることにしました。しかしこちらは慣れだと思うので、そこまで大きなデメリットではないでしょう。

大きなデメリットとして、UFバッファ使用者が多いのでUFバッファの人と話す時に読み替えが生じて面倒というのがあります。もちろんそれはM2法だってそうなんですが、M2法はそこまで複雑な解法ではありませんしDFバッファとFDバッファの読み替えは容易だと思います。そして世の中の手順表はほぼすべてUFバッファで書かれています。ですが幸いなことにhinemosで自動的にバッファを変換してくれるので、ここはあまり心配する必要はないでしょう。

そしてレターペアの面でデメリットがあります。ナンバリングは人によると思いますが、上に示したような面ごとに振っていくナンバリングを使っている方が多いと思います。この際UFrバッファにすると、コーナーUFRバッファで例えば上の写真ではどちらもバッファの文字が「う」なので、「う」の文字が出てこなくなり、レターペアの種類を減らすことができます。話がそれますが、センターのバッファはこれが最適というのはなくいろんなバッファを使っている方がいらっしゃいますが、XセンターをUfrバッファ、+センターをUfバッファにすることで、そこの文字を全て消すことができます。

あとUFバッファの方がなんとなくバッファが同じ場所に集まっていて美しいですね。気持ちの問題ですが。

結局FDバッファにした方が良いのか

基本的にはFDバッファに移行した方が良いと思います。移行する必要がないのは次のケースです。

  • いきなりUF、UFrバッファに移行できる方/する覚悟がある方
  • 3styleをやるつもりのない方
  • 多分割BLDをやるつもりのない方

もちろん全員が3styleや多分割BLDをやるわけではないので、そのような方からしたらここまで書いてきたことは見当違いかと思います。ですが今やるつもりはなくても、突然やりたくなくなることはあると思います。(多分割BLDは面白いのでぜひやって頂きたい。)もしやりたくなった時に、そういえばあいつあんなこと言ってたなと思い出していただけると幸いです。