FMC Advent Calendar 2023 (2)

この記事はFMC Advent Calendar 2023の13日目の記事です。

昨日の記事はうぃるうぃるさんの「もちろんRoux」でした。明日の記事は凛さんの「(2)(3)」です。

 

今回は(2)のスクランブルを解きます。先週は散々でしたが今回は果たしてどうなるでしょうか。

(2) R' U' F D2 F' B R2 U B2 R2 F' R' D2 L F2 D2 F2 D2 R' L2 U2 D2 F' R' U' F

 

EO

3手以下のEOがあったらDRを探索することにしています。今回は3手EOが2個見つかりました。

U' R2 D*

D' F2 U*

どちらもノーマル方向のUD軸のEOです。

RZP

ここから、まずは1手のRZPを探します。

 

U' R2 D' // EO (3/3) → F* // DR-2e3c (1/4)

U' R2 D* // EO (3/3) → (R*) // DR-2e3c (1/4)

D' F2 U* // EO (3/3) → (R*) // DR-2e3c (1/4)

DR

これだけRZPが見つかったので、DRを探索します。

最初に一番上の、ノーマル方向を見ます。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

R F2 L' U2 R L' F R F* // DR (9/13)

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F' // DR-2e3c (1/4)

R' D2 L' R F2 R2 B' R B* // DR (9/13)

 

こんな感じのDRが見つかったのですが、13手とかなり微妙です。次にインバース方向を探しました。すると、既にF2L桂馬飛びの形になっているコーナーとエッジのペアを見つけました。DR-2e3cでこれは期待できます。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B*) // DR (6/10)

 

10手見つけました。この時点で残り時間は30分ちょっとだったと思います。他にも見つけたRZPはありましたが、良い感じのが見つかったのでここで探索を終えることにします。

 スケルトン作り

ここからは"勘"でコーナーが揃えられるかやってみます(この試技をやったのが綾瀬FMC大会の数日前なのですが、HTR subsetやHyper-Parity等はもっと長いスパンで取り組むことにしたので今回はとりあえずノリでやってます)。

コーナーを揃えるのは難しそうだったので、直感的なブロックビルディングをすることにしました(ちなみにこれをやるとパリティを引く可能性もあり、おすすめはできません)。DRの最後の1手をB'にし、ノーマル方向にスイッチすると、2手で赤の2x3ブロックができたのでこれを利用します。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' U2 L D2 R2 U2 L' U2 L // 3e3E (9/19)

 

2手で赤の2x3ブロックを作ると、残りの赤のパーツが比較的簡単に揃う形になったので揃えると、コーナーが揃ってくれました。

インサート

まずは3eをインサートします。こちらは知ってるエッジコミュテーターがそのまま使える場所が1箇所しかありませんでした。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' * U2 L D2 R2 U2 L' U2 L // 3e3E (9/19)

 

* = L' F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 // 3E (8-1/26)

 

キャンセルも1手であまりうれしくないのですが、仕方ありません。ここからスライスインサートを行うことにしたのですが、手数が増えないインサートが見つからず、最後の部分をほぼ詰めキューブのような形で解決することになってしまいました。

最終的な回答

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' * U2 L D2 R2 U2 L' # U2 L ## // 3e3E (9/19)

 

* = L' F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 // 3E (8-1/26)

# = M  ## = M' // Finish (4-2/28)

 

Final Solution

U' R2 D' F L2 F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 U2 L D2 R2 U2 R L2 B2 R' L2 B R B F2 R2 L2 (28moves)

 

なんだかんだで28手と悪くない結果でした。

26手にできた

Insertion Finderにかけると、手数が増えないスライスインサートがありました。

 

U' R2 D' // EO (3/3)

F // DR-2e3c (1/4)

(L2 R2 F2 B' R B') // DR (6/10)

L' * U2 L ## D2 R2 U2 L' U2 L ### // 3e3E (9/19)

 

* = L' # F2 U2 B2 R' B2 U2 F2 // 3E (8-1/26)

# = M2  ## = M  ### = M // Finish (6-6/26)

 

Final Solution

U' R2 D' F R2 B2 D2 F2 R' F2 D2 B2 D2 R B2 R2 F2 L' F2 R B R B F2 R2 L2 (26moves)

 

これは見つけたかったですね。現状理論的に考えている部分は少なく、とりあえず試してみるぐらいのことしかできていないので、もう少し考えられるようにしたいです。

全シュモクザメへの道

この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2023の10日目の記事です。

昨日の記事はらいひーさんの「メガミンクス」でした。明日の記事はいかのおすしさんの「パズルと数学の話」です。

 

こんにちはOHを中心に全種目やっている鉄Cuberです。大学に入ってからいろんな種目に手を出していき、全シュモクザメを意識するようになりました。

現在は大会の機会が少ないため全種目制覇はまだできていないので、来年の目標は公式全種目制覇としたいと思います。

シュモクザメが気にするべき指標などを紹介していきたいと思います。

シュモクザメとは?

文字通り全種目やっている人のことです。明確な定義があるのかは不明ですが、公式全種目の記録を持っていることが基準の1つでしょうか。しかし、とりあえず記録を持っておくだけでは足りないと思っています。例えば、僕は約1年前の大田BLD2022冬ではとりあえず記録を残すためにMBLDに参加し、2/3の記録を残しました。しかし、これに関しては反省しています。やはり、全シュモクザメたるもの全種目に本気で取り組むべきだと考えを改めました。当然、より良い解法や覚えるべき手順があるなら覚えるべきです。

各種目について

各種目の解法や覚えるべき手順について語っていこうと思います。

注: ここで挙げられている最適な解法はあくまで世界のトップ層が使っている技術などを鑑みて述べているのであり、筆者もすべてを習得できているわけではありません。また、一概にこの解法が良いというのが定かではない場合もあるので、参考程度にしてください。

3x3x3

最適な解法: CFOP (またはRoux)

覚えるべき手順: F2L OLL PLL +α (ZBLLなど)、 RouxであればCMLL EOLR

習得すべき技術: CN、先読み

3x3x3はいろんなサブステップが研究されており、取捨選択も必要ですがなるべく覚えたいところです。自分はまだZBLLを少し覚えたぐらいです。

2x2x2

最適な解法: EG

覚えるべき手順: CLL EG1 EG2 +α (TCLLなど)

習得すべき技術: 完読み

自分は2を本格的にやったことがなく上に挙げた手順もまだ覚えていないので(はよやらなきゃ)、詳しいことは分かりませんが、CLLとEG1とEG2を覚えるところからスタートでしょう。

4x4x4

最適な解法: Yau

覚えるべき手順: OLLパリティ、PPPLL、特殊なL2Eなど

習得すべき技術: 先読み、OPA

やはり多分割は先読みが大事ですね。OPAはできた方が良いと思いますが自分もまだできません。(トップ層もあまり使っていないので難易度は高いと思います。)

5x5x5~7x7x7

最適な解法: Yau (またはReduction)

覚えるべき手順: L2C、L2E、Pure OP

習得すべき技術: 先読み

YauかReductionかは分かれるところですが、近年の傾向としてはYauが伸びてきていますね。しかし圧倒的WRのMax ParkはReductionを使っています...。YauのL8Eはいろいろな揃え方がありますが、4つをフリースライスで揃えてからR U' R2' U' Rで後ろ2つを埋めるのが無難だと思います。自分はYau5もやってましたがこれが楽だと思い変えました。

OH

最適な解法: Roux

覚えるべき手順: CMLL、EOLR、EOLRb

習得すべき技術: FB・DR読み、SBの先読み、4c読み

インスペクションでDRが読めると強いです。OHは止まらないとかなり速いタイムが出るので、先読みはとても大事です。4c読みの方法にはDFDBとBUがありますが、自分はまだDFDBしか実用レベルにないので、EOLRbが使えた時などは逆に止まってしまうことがあります...。

Clock

最適な解法: 7-simul (Tommy式)

習得すべき技術: 先読み、開始面ニュートラ

自分は通常のFlipを使っていましたが、7-simulに移行しました。Tommy式よりも計算が簡単なbpaulという方法もありますが、速いのはTommy式の方です。

Megaminx

最適な解法: F2L→S2L(Westlund式)→LL

覚えるべき手順: メガ特有のスロットイン、PLL、OLL(?)

習得すべき技術: 先読み

スターの色とS2Lの順番は固定しましょう。メガPLLは最近流行っていて制覇する人も増えているのでこの機会に覚えてみてはいかがでしょうか。

Pyraminx

最適な解法: Vファースト

覚えるべき手順: L4E +α (ML4Eなど)

習得すべき技術: 完読み

かつてはトップファーストが主流でしたが、今はVファースト一択です。L4Eはそんなに難しくないですが、効率的にVを作ることと、その上で完読みすることが難しいです。自分も完読みはほとんどできません...。

Skewb

最適な解法: 完全一面→CLL

覚えるべき手順: CLL

習得すべき技術: 完読み

こんなこと書いてますが、自分は未だにSarah中級を使っています。CLLを覚えるのはかなり大変ですが、逆に覚えて使いこなせればかなり強いと思います。3手順ぐらいでCLL諦めた人の感想

Square-1

最適な解法: Vandenbergh

覚えるべき手順: CSP、OBL、PBL

習得すべき技術: Cale式分析、OBLP(?)

CS→CO→EO→CP→EPでもそれなりには速くなれますが(自分も実際も大抵そんな感じで解いています)、高いレベルを目指すならCSP、OBL、PBLを使えると強いです。OBLPはそもそも世界で1人しかやっている人がいないのでスクエアに人生をかけないと習得できないかもしれませんねw

FMC

最適な解法: DR

覚えるべき手順: よく使うエッジコミュテーター、2e2c

習得すべき技術: Insert、NISS、Hyper-Parity

自分もあまりDRが得意ではないのであまり言うことがありません...。

3BLD

最適な解法: 3style

覚えるべき手順: 3style、EO、CO、コーナーパリティ +α (フローティング、LTCTなど)

習得すべき技術: オーディオペア、レターペア、交換分析

日本語ナンバリングは音記憶をする上では良くないので英語ナンバリングにするのが近年の流れです。

4BLD・5BLD

最適な解法: 3style

覚えるべき手順: 3style、ウィングパリティ

習得すべき技術: 場所法

3BLDと基本的には変わりません。3BLDのようにオーディオペアが使えるとセンターも音記憶できるみたいです。また、トップ層は多分割でも交換分析しています。自分はセンター音記憶ができず、コーナーファーストなので交換分析もできません。

MBLD

最適な解法: 3style

習得すべき技術: 場所法

解法的には3BLDに加え必要な知識はありませんが、どう記憶するかがこの種目の肝だと思います。場所法アンチの自分もさすがに場所法を採用しました。記憶しやすいブロックの分け方、復習の回数などを自分で見つけてみましょう。

全種目力を表す指標

さて、みなさんが気になっているのはここからではないでしょうか。いわゆる"全種目力"を表す指標を紹介していきたいと思います。

Sum of Ranks

文字通り、各種目のランキングの合計です。WCA StatisticsやCubing Chinaで見ることができます。

https://statistics.worldcubeassociation.org/sum-of-ranks

cubing.com

Cubing Chinaのサイトでは一部の種目のみを選択したりできるので、いろいろいじって試してみると面白いと思います。

しかし、Sum of Ranksには欠点があります。競技人口に大きく左右されることです。例えば、僕は4BLDの平均が日本4位ですが、そもそも記録を持っている人が9人しかいないため、記録を持っていない人(10位扱い)と6しか差をつけられません。一方3x3の平均は日本94位ですが、僕より1秒速い人は日本58位です。(もちろんスピードキューブにおける1秒は大きいですが...)種目により差があるのは明らかでしょう。

Kinch Rank

wca.cuber.pro

Sum of Ranksの問題点を解決しようと作られたのがこのKinch Rankです。Kinch Rankは各種目において(1位の記録/自分の記録)*100を計算し、これの平均をとったものをスコアとして扱います。1位の記録(日本のKinch RankであればNR、世界のKinch RankであればWR)であれば、この値は100になりますし、記録を持っていない場合は0になります。

ちなみに競技人口に左右されない指標ではありますが、BLD系種目が強い人が有利になりがちです。上級者と初心者の差が大きいからです。

Nemesis

www.nemesizer.com

Nemesisとは、すべての種目の単発および平均が自分より優れている人のことです。つまり完全上位互換ということですね。上のサイトで自分の名前を入力すると、Nemesisが何人いるのか調べることができます。

ちなみに、SumさんがNemesisに関する記事を過去に書かれているのでご覧ください。

sumblog.net

Sum of RanksやKinch Rankのゴールは1位になることで、1位は1人しかいないので難しいと思います。しかし、Nemesisに関するゴールはNemesisを0人にすることです。Nemesisがいない人は1人とは限らず何人もいます。このように考えると、Nemesisが上2つの指標と異なる点は、ゴールが比較的到達可能ということだと思います。

とはいうものの...世界には狙い目のないバケモノ全シュモクザメがいます。Sumさんの記事にあるように、日本の選手はこれという狙い目があります。しかし、世界にはそんなものが1つもない選手が何人かいます。特に得意な種目を1つ作って、頑張って抜かしましょう。

ちなみに僕のnemesisは世界に21人います。厳しいですね。

最後に

ということで、全シュモクザメとして気にするべきことをいくつか紹介しました。やっぱりどの種目もやってみると奥が深くて、いろんな種目の魅力を知ってほしいなと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました!

FMC Advent Calendar 2023 (1)

この記事はFMC Advent Calendar 2023の6日目の記事です。

昨日の記事は凛さんの「RZPは5手以内」でした。明日の記事はあむすさんの「1試技目+FMC始めてから勉強したことのまとめ」です。

 

今回は(1)のスクランブルを解きます。

Scramble

R' U' F D B' U' L U B' R U' L2 F2 U2 R2 D' R2 L2 U' L2 B2 F D R' U' F

EO

まず確認するのはEOです。ノーマル方向とインバース方向、3軸それぞれについてEOを確認しました。3手以内のEOが見つからなかったのでBBで解くことにしました。逃げるな

F2L-1まで

このスクランブルはブロックがないので、1手でブロックができないか探します。するとインバース方向で(R)をすると白緑赤コーナーと白緑エッジのペアができることに気が付きました。そこから、(D F' R)で1x2x2に拡張しました。

(R D F' R) // 122 (4/4)

そこから4通りほど、222に拡張する方法を探索しました。そしてその後の見つけたブロックも記しておきます。

(F R2 F2) // 222 (3/7) → (L D2 L' D' L') L' // 223 (6/13)

(F2 R2 F) // 222 (3/7) → (L2 B D' L' D2) // 223 (5/12)

F' R2 F2 // 222 (3/7) → B' L2 U L' B' U B L' B' U (U B) // F2L-1 (12/19) (採用)

F2 R2 F' // 222 (3/7) → L2 U B' L U B' L U' F U' F' // F2L-1 (11/18)

3つ目以外はここから先に良いルートが見つからなかったので、3つ目を採用しました。(それでも微妙ではあるんですが...)

ケルトン完成→保険解答

このあと、インバース方向のまま、F2Lを完成させながら上面にブロックを作れることに気が付きました。

(B L' B' L B L' B' L' B L' B' * L) // 3c (12-1/30)

最初はF2Lの要領でIT化して、普通に入れるのではなく橙緑黄の1x2x2ブロックを作ってから入れました。これはお馴染みのLLなので、とりあえず*の部分に

* = F U' F' D F U F' D' // Finish (8/38)

をインサートして38手の保険解答を作成しました。

別ルート探索

この時点で残り30分。インサートを探しても減るのは2,3手ほどでせいぜい35手ぐらいだと思ったので、思い切って別ルートを探すことにしました。1手のブロックに固執せず、スクランブル状態を眺めて考えた結果、

L2 U2 L D // Pseudo 222 (4/4)

で擬似的な2x2x2ができることに気が付きました。センターだけがz2された状態になっています。あとからセンター交換をインサートすれば完成させることができます。

U L D L2 D' // Pseudo 223 (5/9)

223を作りました。ここで良いルートが見つからなかったのでインバースにスイッチして、

(D R' B' R2 D' R') // Pseudo F2L-1 (6/15)

15手でF2L-1を完成させました。ここまでは悪くないですね。ここで最後のスロットのコーナーが揃っていて、上面のCPケースがSuneの8手のやつになっていました(RouxのCMLLとか2のCLLで使います)。そこでコーナーを揃えてエッジインサートをしようと思いました。先に言っておきますが、センターが崩れてる擬似ブロックを作っていったので相性もよさそうだと思ったのですが、完全に失敗でした。

(D' B2 D B2 D L' D' L B z2) // 5e2x2x (9/24)

エッジ・センターのインサート

簡単のため、スケルトンをノーマル方向に書き直してインサートをすることにしました。

Skelton

* L2 U2 L D U L D L2 D' B' R' U R U' B2 U' B2 U L U L2 B L U'

まず最初に思いついたのは*の部分に

* = B L2 D2 R2 F R2 D2 L2 // 2e2e2x2x (8-2/30)

をインサートすることです。5点交換の場合、まず3点交換で2個を揃えるのがセオリーですが、今回は違うことをしました。これは揃ってない5個のエッジのうち1個しか揃えず、2e2eの状態になります。つまり、2e2e2x2xが残ります。これは運が良ければスライスムーブ1手で揃えられるケースです。しかしそんなもの見つかるわけもなく、先ほどのセオリー通りインサートを行いました。

Skelton

L2 U2 L D * U L D L2 D' B' R' U R U' B2 U' B2 U L U L2 ** *** B L U'

* = B R' L U2 R L' B // 3e2x2x (7/31)

** = R L' B2 R' L U2 // 2x2x (6-1/36)

*** = E2 S E2 S' // Finish (8-4/40)

はい...。ということで先ほどの保険解答よりも手数が増えてしまいました。DRでは今回僕が狙ったようなインサートが行われますが、それはすべてのエッジの向きを揃えているからあのようなインサートができる確率が高いのであって、BBのようなエッジがバラバラな解法ではエッジインサートに期待しない方が良いと分かりました。

解答

時間もなかったので保険解答が最終的な解答になりました。

 

(R D F' R) // 122 (4/4)

F' R2 F2 // 222 (3/7)

B' L2 U L' B' // Pseudo 223 (5/12)

U B L' B' U (U B) // F2L-1 (12/19)

(B L' B' L B L' B' L' B L' B' * L) // 3c (12-1/30)

 

* = F U' F' D F U F' D' // Finish (8/38)

 

Final Solution

F' R2 F2 B' L2 U L' B' U B L' B' U L' D F U' F' D' F U F' B L B' L B L B' L' B L B2 U' R' F D' R' (38moves)

制限時間後のインサート

制限時間を過ぎた後、普通に最初のスケルトンでインサートを探すと...。

6手キャンセルあるじゃん!

 

(R D F' R) // 122 (4/4)

F' R2 F2 // 222 (3/7)

B' L2 U L' B' // Pseudo 223 (5/12)

U B L' B' U (U B) // F2L-1 (12/19)

(B L' B' L * B L' B' L' B L' B' L) // 3c (12-1/30)

 

* = L' B L F L' B' L F' // Finish (8-6/32)

 

Final Solution

F' R2 F2 B' L2 U L' B' U B L' B' U L' B L B' L B L B' F L' B L F' B2 U' R' F D' R' (32moves)

 

探索せず素直にインサートしておけばよかったと思います。いろんなことを学べた試技ではありました...。次こそは満足のいく結果を残したいですね。また来週!あ、Speedcubingの方のアドカレも10日に出るので良ければ見てください!

綾瀬FMC2023 レポート

結果

結果から申しますと、42手、37手、37手でmeanは38.67でした...。

正直思考過程を載せるのは意味ないので簡単な感想だけ。(そのうちYouTubeの投稿にReconstructionを載せはします。)

1試技目

2手EOがあったのでやってみる。DR後が全然良くなくて42手。次以降は

BBで解くことを決める。

2試技目

BBで解いて37手。DR的にもゴミスクだったみたい。次でいい単発残したい。

3試技目

37手。何も面白くない。

First WR祭り

自分の記録はどうでも良いんですよ。

入賞はあむすさん、しょうたさん、kzyさん。なんと3人ともFMCは初出場です。本当におめでとうございます。しょうたさんは単発22手、あむすさんは平均24.67手でFirst WRだそうです。4年ぶりの開催で、実力ある方が報われて本当に良かったと思います。

課題

課題はたくさんあります。

  • 探索が足りない

まず3手以内のEOしか見ていません。最終的には4手EO、5手RZPぐらいは見れるようになりたいです。

  • HTR subsets、Hyper-Parityを使ってHTRを作る

HTRが作れず、結局直感的なブロックビルディングをしてコーナーを残すみたいなことをよくやってしまいます。HTR subsetsなど、体系的にHTRを作る方法があるので、これを習得したいと思います。

東京チャレンジVIII 2023 レポート

東京チャレンジVIIIに参加してきました。今回も3x3が1ラウンドのみの大会が3つのシリーズ大会で、1日中ボランティアスタッフとして会場にいました。いろんな方が参加できたようで良かったです。あと固定席のランナー制も自分が参加する大会では初でしたね。個人的にはこれが一番良い方法だと思います。世界大会では競技者がいちいち待機席に戻る方式でしたが、競技者が呼んでも見つからなかったりで無駄が多かったと思います。

余談はさておき、競技の結果です。

10.06 10.33 (9.67) (11.70) 11.54 = 10.64

PR更新しました!最初の3ソルブは安定していて、4ソルブ目で少し失敗しますがPR確定です。5ソルブ目はCMLLまでかなり速かったものの、LSEに5秒もかかってしまい11.54。ですがそれでも平均10.64でした。ao100のPBより速いので、自分としてもかなり良い結果が出せたと思います。

youtu.be

これにて記録を持ってる種目は全てNR2桁になりましたが、3の単発と3の平均がかなり危ないので、これからも更新していかなきゃいけないですね。

おわり。

M5の身体記憶について

こんにちは、2週間前から7-simulを練習しています。現在の時点で分析は15秒切るか切らないかぐらいです。そこで、とあるTipsを思いついて実際に使っているので紹介したいと思います。

問題点

自分が使っているのはTommy Cherryの7-simulです。詳細についてはいかのおすしさんの記事をご覧ください。自分は、同時に回す2文字をペアにして覚えています(多分ほとんどの方はそうしてると思います)。つまりM1とM2、M3とM4、M5とM6をそれぞれペアにして覚えています。

ここで、一番計算が大変なのはM5とM6です。すると、M5を計算した後にM6を計算しているとその間にM5を忘れることが多々あるんですよね。そこで思いついたのがM5の身体記憶です。

M5の身体記憶

以下が自分のナンバリングです

1 = あ、2 = い、3 = う、4 = え、5 = お

-1 = か、-2 = き、-3 = く、-4 = け、-5 = こ

0 = さ、6 = た

M5を計算したら、その値に応じて次のようにします。

1~5の場合

口をその文字を発音するときの形にする。例えば2だったら「い」なので口を「い」の形にする。

-1~-5の場合

1~5の場合と同じように口の形を変え、さらに右足を上げる。例えば-3だったら口を「う」の形にして右足を上げる。

0の場合

何もしない。

6の場合

左足を上げる。

 

といった具合です。これは僕の方法なので、あなたのナンバリングや好みに合わせて変えてもらって構いません。あと口が変な形になるので、計測会の際はマスクを着用しましょう。

最初のうちはこれでM5を覚え、M6を計算した後に、M5とM6の文字をペアにするという様に覚えていました。しかし回数を重ねると、M5を身体記憶、M6をビジュアル記憶といった感じになってきました。

最後に

普段は「話は分かるけど本当に実用性あるの?」みたいな技術を紹介することもしばしばあるのですが、これは比較的簡単に習得できて実際に自分も使っている方法です。M5が飛んでしまって困っている方、ぜひ身体記憶を使ってみてはいかがでしょうか。

大津びわ湖大会2023秋 レポート

先日開催された大津びわ湖大会2023秋に参加してきたので、また感想を述べていこうと思います。

前日

関東勢なので、前日入りしました。わりと朝早めの新幹線に乗って京都へ。昼食は第一旭という有名なラーメン屋で食べました。

有名な店だったので、10時ごろとかなり早めにいったのですが、それでも10人ぐらい並んでいましたね。美味しかったです(適当)。

その後はバスに乗って清水寺に行きました。高校の時修学旅行で京都に行ったのですが、そのとき工事をしていたので清水寺には行かなかったんですよね。やはり清水寺は行っておくべきだと思って行きました。清水寺祇園方面へ行くバスがめちゃくちゃ混雑していました。

有名な「舞台」です。

バスは混み過ぎで嫌だったので、京阪の清水五条駅まで歩きました。京阪本線七条駅まで移動し、おこしやす京も京とてキューブ会に参加しました。

ゾンさんとスクエアのトークをしたり、ノムノムさんと片手対決したりしました。計測会にも参加しました。3とOHとスクエアはノーコメントで。ピラはかなりスクランブルが良くて、平均4.32秒を出すことができました。明日もこんなスクランブルが来てくれるといいなと思いました

帰りはゾンさんや大津で前泊勢と一緒にびわ湖浜大津駅まで移動しました。この駅に行くには、大津京経由、膳所経由など複数手段があるのですが、山科経由で行きました。

大会当日

大会当日です。朝早めに会場行ったら一番乗りでした。設営を手伝ったりしたのですが、運営が蛍光灯を用意していたのは驚きでしたね。(大会会場、全体的に暗めだったのであの蛍光灯は重要だったと思います。)

スクエア1

朝一はスクエア1です。

(21.87) 19.20 13.76 16.04 (11.35) = 16.33

1試技目は成型とEP(Skip/Uでした)でもたつきいきなりover20。2試技目もEP(Opp/Adjでした)引っかかりまくって19。出だしは悪かったですが、3試技目はCPスキップが来て13秒とそこそこの好タイム。4試技目は至って平均的なソルブで16秒。強いて言うならEPがbad U/Uなのが嫌でしたが、まあノンパリなので良いです。そして迎えた5試技目、比較的簡単な成形(Barrel/Scallopでした)からの、PBLが純粋なJ/Jで11秒でした。正直13秒で単発は満足だったので驚きました。

平均は16.33で少し上振れ。そしてこれは後から気付いたんですが、5試技すべてノンパリでした。そりゃ速い。神が味方してくれました。まあこの後神から仕打ちを受けるのですが。

youtu.be

ゾンさんの平均10.50は感動しました。あの実力でスクエアの大会に一回も出られていなかったので、やっと出られて良かったと自分のことのように思います。

そうそう、今回スクエアに挟む紙が今回の大会特製の紙だったんですよね。

先述の蛍光灯など、運営の方々の工夫がとても伝わってきました。

OH 1回戦

綾瀬大会で酷いタイムをカウントしたり、世界大会でボロボロにやられたりと、散々な目に遭ってきたOHでしたが、

13.31 (11.48) (18.88) 15.40 14.22 = 14.31

1試技目で13秒、2試技目で11秒(PR)と、最初の2ソルブはいい結果で、このままの調子でいけるかと思ったら、3試技目で爆弾の18秒。4試技目は15秒。ああ15秒をカウントしてしまった。5試技目も平凡なソルブで14秒。

平均14秒なわけですが、まあこれが実力だと思います...。over15のソルブはなくしていきたいですね。とりあえず最低限sub15達成できたのは良かったです。結果は6位で決勝にも進出できました。

youtu.be

Rouxerのチュウポンさんが1回戦で平均13.47で1位通過でした。強すぎる。余裕でFirst Average NRですね。というかFirst Average WR2ですね。

3x3x3 1回戦

(10.74) 12.72 (13.14+) 12.99 10.93 = 12.21

何も言えない。3って難しいよね。記録を持っている種目の中で3の平均だけがNR3桁だったので更新したかったんですが、sub12すらできませんでした。

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ピラミンクス

6.35 4.73 (4.43) (DNF(6.7ぐらい)) 5.45 = 5.51

スクエアでは神が味方してくれたのですが、ピラミンクスでは打ちのめしに来ました。本当にスクランブルが全部悪かった。OHとか3は僕の実力ですが、こればっかりはスクランブルのせいです。一応単発はPRみたいです。

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自分はBグループだったのですが、AグループとCグループはスクランブルが良かったみたいですね。Cグループは上位勢が集まっていたので、素晴らしい戦いを見ることができました。aotoさんが単発1.37でNR、平均2.16もNR相当のタイムでした。ちなみに単発NRのスクランブラは僕です。そしてぺんすけ君が平均2.02でNR。今まで何度か大会に出て悔しい思いをしてきたのを見ているので、とても感動しました。

OH 決勝

(13.71) (16.50) 14.57 15.71 13.75 = 14.68

何も為せずに終わりました。また15秒カウントしてるし。

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そんな一方で、うぃるうぃるが平均11.93で日本3位、チュウポンさんも平均12.35で日本5位。本当にすごかった。僕は何もできませんでしたが、Rouxer2人が入賞したことはとても嬉しく思います。もっとOH頑張らねば。

3x3x3 決勝

もちろん僕は決勝など行けなかったので、ジャッジをしました。OHが速いshunさんのジャッジをしたのですが、両手でも見事な安定感でPRを更新していました。

そして、チュウポンさんが平均7.77秒でRoux NR更新!大会で結果出せるの本当にすごいです。

 

 

大会後は、滋賀の有名な力餅というものをお土産で買ってから直帰しました。本当に楽しい大会でした。運営の皆さん、ありがとうございました!